ハイポニカ(HYPONICA)
農法とは?
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  故・野澤重雄先生

<プロフィ-ル>
1913年東京生まれ。東京大学農学部農業土木科卒業後、台湾製糖入社。1952年、プラスチック製造会社「協和」を設立し、代表取締役、会長、相談役を歴任。1962年からはトマト、キュウリ等々の植物の生命力を大幅に引き出す栽培方法の研究に取り組み、ハイポニカ農法(水気耕栽培)の開発に成功。1982年、科学技術省長官賞を受賞。2001年12月逝去。
ハイポニカ農法は、野澤重雄先生が開発されたもので、植物栽培を土から切り離す、その成長に当たって植物に主体性を認める等々の大胆な発想から、「トマトの巨木」を現出することに成功しました。
トマトの巨木は1985年開催のつくば万博の日本政府館での展示され、大きな驚きを持って迎えられました。またボランティアによる全国での自主上映活動によって展開されているドキュメンタリー映画「地球交響曲シリーズ」の「第1番」の縦糸の物語として、その種植えからの成長過程を紹介され、多くの人々に驚きと感動を与え続けています。

その栽培方法の特徴を挙げておくと次のようになります。

■土を使わない
■種から育てる
■流速を与え、養液を循環させる
■水を循環させる過程で、空気(酸素)を混入する
■作物や成長時期に関わらず、同一組成、同一濃度の肥料を投与

これらについて、現在の私が理解しているレベルでの説明をしておきます。もっと詳しく知りたい方は「ハイポニカの不思議」(野澤重雄著/PHP文庫)をご参照ください。
土を使わない栽培に抵抗感がある方に

「土を使わない栽培」に戸惑われる方も多いと思います。

しかし、もともと生物は海から生まれ、現在の自然界にも水草や宿り木のように土がなくとも育っている植物の例は沢山あります。
植物の生育に必要なものは、日光、空気、水、温度、養分の5つで、植物体を支え、この5つの条件を整えれば、土そのものは必要ありません。逆に土は、様々な雑菌や害になる成分を含んでいたりして、根の成長の妨げになったりもします。

ハイポニカは、このような土栽培への疑問から出発した、全く新しい画期的な栽培方法です。
植物を土の制約から解き放ち、
植物本来が持っている生命力を全て生長へのエネルギーに変えてやろうというするものです。
ホームハイポニカは、30年余の実績を持つ農業用プラントハイポニカを、ご家庭でも楽しんでいただけるようコンパクトにアレンジ、開発したものです。
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土を使わない
アンコール・ワット 地球上に育つ植物には「土」が不可欠というのが常識であり、正しくもあります。
地中にしっかりと根を張り、それで支えられるだけの幹を伸ばし、枝を張り、葉を広げ、花を咲かせて、実を着ける、というのが、地球環境上で「一般的に」見られている植物の姿です。根は自身の体幹を支えるという機能を持っているわけです。

そしてもう一つの重要なのは、自らの成長に必要な水分や養分を地中から吸い上げるという機能です。それでは体幹を支え、水分や養分を吸収するために、根は地中でどんなことをしているのかということを考えて見ます。

根は土の中のわずかな隙間を縫うように、時に固い岩に当たればそれを迂回して伸びていきます。全く当てずっぽうに伸びていくのかどうかはわかりませんが、その先に充分な水分や養分があるとは限りません。
上の写真はアンコールワットの遺跡にしっかりと根を下ろした巨木です。物凄く逞しい生命力を感じさせてくれますけれど、このために根はどれほどのパワーを使っているのでしょうか。地中に伸びていく根に逞しさを感じつつも、野澤先生はこんな思いも馳せています。

しかしながら土中いっぱいに詰まった石や礫、土砂などの粒子に邪魔されながらの難行苦行を想像するにいたって、しだいに感想が悲しみに変わってくるのは私だけでしょうか。 「ハイポニカの不思議」P.54

根は、地球環境上では土があるためにかなり無駄な力を使っているのではないのか。本来持っている能力を発揮できていないのではないのか。

根を体幹保持という機能から解放することができたら?
根の水分、養分を求めての難行苦行から解放することができたら?
つまりは根の機能を水分、養分の吸収に特化させたとしたら、果たして植物はどんな姿を見せてくれるのか?

種から育てる
現実のホームハイポニカ栽培では、種からでも苗からでも良いとしていますが、原点はやはり種からの栽培にあります。発芽する時に植物が感じ取る初期条件が重要なのです。
根が伸びていく先々には自分が必要とするだけの水分、養分は充分にある。体幹保持のために力を使う必要はない、等々を感じ取った時に、植物は本来の生命力を発現させる心積もりができるようなのです。

流速を与え、養液を循環させる
昔から川の流域近辺にある田んぼ育つ稲の方が、平地の田んぼで栽培されたものより収量も多いし美味しいと言われているそうです。これを野澤先生は「水の変化ないしは動きを植物(根)が感知して、それを生命情報として活用しているにちがいない(『ハイポニカの不思議』P.105)」と考えたのです。
ホームハイポニカでは、上下に重なった栽培槽と液肥槽の間をポンプを使って養液を循環させています。

水を循環させる過程で、空気(酸素)を混入する
地中でも行われているものの、土中での根の呼吸には環境的に困難が付きまといます。
それでは根が自分の欲しい分だけ空気(酸素)を受け取れる状態にしたらば、植物はどのような姿を見せてくれるのか。

ハイポニカ農法では水の循環の過程に酸素を混入させ、根の呼吸作用を促進させています。また流速を与えることで、酸素分子や肥料イオンと根の接触を多く、そして強くするようにしているのです。

作物や成長時期に関わらず、同一組成、同一濃度の肥料を投与
土耕の場合、肥料設計が重視されています。つまりは作物やその成長段階、土質等々を考慮して、肥料の配合とか濃度を変えていくということです。
ハイポニカでは種類や成長段階に関わらず、常に同一組成、同一濃度の液体肥料を与えます。あとは植物の方に自らが必要とする養分の摂取を任せるのです。

以上のように、ハイポニカ農法は、単に土を離れた水をベースとする農法ということにとどまらず、土耕の常識を捨て去って、植物本来が持っている生命力を発揮させる農法ということになります。
そして、養液循環の途中に空気を混入させることを表現し、土耕の常識から離れられない「水耕栽培」と明確に区別するため「水気耕栽培」と名付けられました。
栽培上の特徴
■成育のスピードが早い
 ハイポニカ栽培の大きな特徴は、その成長速度の速さ。
 果菜類、葉菜類ともに、土での栽培の場合の1.5~2倍の速さです。

■驚くほど沢山の収穫が可能
 大きく育つので収穫量もぐんと多くなります。果菜類ですと、土での栽培の場合の3~4倍は収穫できます。

  ※ただし、年によって日照時間が極端に短かったとか等々の影響はやはり生じます。
    この辺りは 過去の栽培事例 等もご参照ください。

■甘くて栄養価もたっぷり
 ハイポニカ栽培の果菜類は、果実の糖度が高く、甘くなります。
 これは、葉の生育が良いので、日光をそれだけ多く吸収するからです。
 また、カルシウムなどのミネラル分やビタミンも非常に多く含まれています。

■農薬を使わない健康栽培が可能
 ハイポニカで育てた作物は、病気に対する抵抗性が強く、農薬に頼らなくても健康に成長します。

■どなたでも簡単に栽培可能    ※「栽培のやり方」参照
 土作り、成長に合わせた肥料やり等々、土栽培はいろいろと面倒な手間がかかります。
 ハイポニカ栽培は全く簡単。
 作物にとって一番大切な根を最良に保つための操作は、給液・水位とも指定の数字に合わせるだけで、
 難しい操作はありません。

■わずかなスペースでOK
 日照以外では、スペース的には装置を設置できる広さだけ確保できればOK。
 ベランダや屋上を利用して、お気軽に家庭菜園をお楽しみいただけます。

■土を捨てる場所に悩む必要がありません。
 何度も同じ土で栽培すると、土の硬化や連作障害でうまく栽培できなくなります。
 ベランダ等での栽培の場合、土を捨てることもできず困り果てることもあります。
 ハイポニカなら、水を入れ替えればそれだけで問題ありません。